商業施設の集客戦略を改めて問う
(2010年9月29日 13:33)
2010年9月29日 13:33
個人消費の長期にわたる低迷で、SC(ショッピングセンター)、百貨店、スーパーなど商業施設は相変わらず厳しい状況にあります。
運営側は、これを何とか打開しようと頭を悩まして、販売促進、セールスプロモーション活動に注力しています。
しかし、どこの施設も結局は、セールを中心とする旧来からの手法を抜け切れていません。
小手先の手法は変わっても、根底にある考え方や仕事の仕組みが全く変わっていないのが現実です。
消費者が興味を示すのは、値引きセールだけという現象が起きています。
小売業である以上、少しでも低価格で魅力のある商品を提供することが原点ですが、現在は多くの施設が横並びの低価格競争に没入し、結果的にそれぞれの施設が特色のないものとなっています。
過去のように景気が循環し、いずれ近い将来に上昇するという時代ではないのでしょう。幻想は捨てなければならないと思います。
日本においては、人口が減少し高齢化が進んでいるように様々な構造変化が大きく起きているからです。にもかかわらず「販促」は十年一日のごとき手法にこだわり続けています。
今こそ、それぞれの施設が独自性を発揮して、新しい戦略を進めるべきなのです。
メーカーと異なり、SCや商店街はドメスティックな産業であり、地域に根を張った商売です。 ますます人間関係が希薄になっていく都市において、大きな影響力を持つSCこそが地域コミュニティの核となる必要があります。
地域と正面から向き合っていく。このことが中長期のファンの獲得となり、施設のブランディングの確立になります。要するに売り上げ拡大策、プロモーションです。
このような中長期戦略とセールなどの短期戦略を組み合わせることが求められています。
消費者が商業施設に求めているものは、商品だけではないのです。
心を癒す都市空間であり、感動を共有できる出来事に出合うことであり、人々の交流の機会です。
私たちは住民共生の施策、即ち地域おける「コトおこし」を長年提案し実行してきました。
住民が笑顔で参画し、地域の文化振興の一翼を担い、地域の新たな「まつり」を興します。
これが実現できている所では、具体的なファンづくりが進み、「わが街のSC」として愛される関係が生まれています。
旧来の枠にとらわれることなく、また「販促」は腕を組んで広告代理店の提案を待っているのではなく、運営者自らが「知恵」を出し、「汗」をかくべきです。
解決は観念論ではなく具体的な実行です。
地域に関連する「コトおこし戦略」は、企業のCSRに結びついて中期的に多くのファンを生み出しイメージアップになると確信します。
しかしSC販促担当者は、従来型の一時的な売り上げ拡大策の枠を乗り越えられていません。結局、競合施設と同質の消耗戦を繰り返しているように思えます。
今こそ白紙で地域の中にあるべきSCの在り方を問い直すことです。
これは結果的に必ず業績に結びつきます。
以上


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