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地域活動とSCイベント
ますます商圏が小さくなる中で、関係者の誰もが「地域に密着したSC」を口にする。
問題は、単に夏祭りに寄付をしたり、父の日にありきたりの「父親似顔絵展示会」をやる程度で「地域に密着した活動」を行っているなどとはいえず、SC運営者が本気で取り組まねば目的は達せない。
最近「地域活動と商業主義との調整」という問題に直面した。
そのときの経験を披露したい。

競争の厳しい地域で苦戦を強いられるSCのお手伝いをした時のことである。
足元商圏をしっかりと固める必要がありそのひとつの手段として、地域ネットワーク構築によるファンつくりをご提案し実行に入った。
東京で仕事をしている私は、その地域にコネがなかった。
当地区は(本場の高知県ではないが)「よさこい」の祭りに歴史があり現在その県では約100チームがある。当地区に第1号のチームができたことがわかった。
たまたま私は、よさこいの全国組織に関係する方と親しかったので、ご紹介を受け関係者とお会いした。
子供を中心に指導されている方々で中学校の先生お二人を含む4名の方とお会いできた。
私は、SCを活性化することが仕事ではあるが、地域の文化活動を本気で支援したいと考えていた。実現すれば、双方にメリットがあるとの考えである。
夕方7時頃から地元の居酒屋風のお店で話し合いは始まった。
彼らは純粋に「よさこい」を愛し、地道に活動を重ねていた。
今まで、何度か企業スポンサーの話があったが、純粋に活動しようと断ってきたという。
今回も「あなたたちはわれわれを利用してお店の売上げを伸ばしたいのでしょう。私たちは商業主義に利用されたくない。」という主張はもっともであった。
話し合いは午後11時まで続いた。
私は「もちろん、私たちはSCに賑わいを演出したいと考えています。しかし、私たちは、SCを地域のコミュニティの核にしたいと考えています。日ごろの練習の成果をSCで発表していただき利用していただきたい。 決して1回限りの話ではなくこれから長いお付き合いをさせていただきたい。」とお話した。
私は、SCの経営者でも運営者でもないが、話が進むにつれてこのような地域に情熱を持った方とどうしても親しくお付き合いしたいという気持ちが強くなっていった。
最終的には、地域の大きなイベントである「よさこい」の前夜祭という位置づけで10チームが参加するイベントが実現した。
これを契機に幹事の方のご子息などが中心となる地域ボランティアグループへと輪が広がり、地域の方々が参加するイベントにはスタッフとして参加いただく関係もできた。


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