東京都墨田区のSC「オリナス」で「ランタンフェスタ」というイベントを企画して好評を博した。
このランタンは手づくりである。作り方は次の通りである。
@ ペットボトル(2リットル)を2つに輪切りにして蓋を取って上の部分を逆さに重ねる。
A 紙に絵を描いて、ペットボトル(ランタン)の周囲に巻く。
B 中に蝋燭を立てる。
C 全体をきれいに並べて蝋燭に点灯する。
夏の夜に約600本のランタンに灯がともり、カラフルな絵が浮かび上がり、ゆったりとした心地よい音楽の中で、きれいで楽しい時間を演出することができた。
単なる「出し物」としてのイベントであれば、格別な意味は持たないが、このイベントは次のような形で出来上がったものであり、私が目指している「SCを地域コミュニティの核にする」という目的に合致した企画とすることができた。
これは大変に手間のかかるイベントであるが、地域に親しまれるイベントとして定例化できる可能性がある。地域共生型イベントのモデルとなる内容である。
改めて本イベントの特色を整理すると以下のとおりである。
@ 約500個のランタンは、地元の柳島小学校全児童の手づくりである。
A このイベントは同校の創立110周年記念行事の一環として位置づけられ、当方スタッフの指導によりランタンの制作は同校の授業として採用された。
B 作られたランタンは、ボランティアのスタッフによって、SCに持ち込まれた。
C 当日、会場に来られたお客様の希望者にはランタン作りの工作教室を開催して、さらにランタンが増加した。
D 当日は、同校校長・PTA会長以下学校関係者12名、このイベントを地域行事として実行しているNPO法人野外体験学習研究会のメンバーなどの参加を得た。
まさに市民参加の手づくりイベントとして実行することが出来た。
当日は、ランタンを制作した児童が母親の手を引いて自分の作ったランタンを走り回って探し当てるほほえましい姿も目にすることが出来た。
点灯されたランタンは美しく、SCの装飾としても効果があった。
手の込んだ企画でありスタッフは大変であったが、意義のあるものとなった。
こうした地道な参加型の企画を重ねることによって、地域コミュニティ形成に一役買うことが出来る。
そしてSCにとっては、住民が「わが街のSC」と言う親近感を感じていただき長期的なSCのファンになっていただけると信じている。
以上
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