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クリスマス・イルミネーション

大型商業施設を中心とするクリスマス装飾は年々華やかになり、TVや女性向の雑誌などで華やかに報道されている。
特に数年前からはLEDの利用によって色彩が格段と豊かになり、またランニングコストも大幅に削減されている。
日本ではクリスマスの宗教的な意義は殆ど忘れられながらも、独自のクリスマス文化が定着し、夜間の都市空間がイルミネーションに飾られることは素晴らしいことである。
マスコミでは、どのイルミネーションが美しいかということが話題になっている。
イルミネーションの価値が規模や芸術性を争うのであれば、著名な装飾デザイナーに企画を依頼して、高額の予算を手当てできれば大きな規模のセンスのよいものが出来上がる。
大規模で美しいイルミネーションは、若いカップルにとっては、素直に楽しく素晴らしいと感じられるだろう。
しかし「まちづくり」や「SC経営」に携わるものが、予算の競争をしてイルミネーションを競うには疑問がある。
イルミネーションができ上がるプロセス、背景が重要でないだろうか。

多摩センターのイルミネーション点灯セレモニーに出席した。
このイルミネーションは、38万個の灯り点灯され、点灯と同時に花火が上がるという見事さである。
このイルミネーションの見事さは、次のようなストーリーが存在していることである。

@ 主催者が一企業ではなく、ともすれば形式的になりがちである地域の企業で構成する「連絡協議会」で多くの関係者によって支えられている。
このパワーの最大要因は協議会の事務局業務引き受けている新都市センター株式会社が本気で取り組んでいることである。

A 15mに及ぶ高さのモミの木は見事な装飾で飾られる。
このモミの木は単純に発注して買うのではなく長野県富士見町との友好関係から生まれている。毎年、多摩センターから富士見町へ出かけてモミの樹を譲っていただき、車で取りに行くという。
モミの樹を頂くお返しに、多摩センターから富士見町へ何人かが別の機会に出かけて、草花を植える作業を行うという。
点灯式の当日は、富士見町役場からも責任者が来られ、また地元の和太鼓の演奏があった。
見事な人々の交流のストーリーがある。

SCのイベントでも装飾でも、ただ高額の予算をつけて外注することではないだろう。
自ら汗をかいて、心を込めた働きが価値あるイベントや装飾を生むに違いない。


                                                      以上

 
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