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「商業界」と「若い力」に通じるもの
〜無限の可能性と先の見えない面白さ〜
SC協会が昨年から大学に冠講座を提供している。
本年も10月から4大学で開始された。それぞれ10回に分かれておりSC経営士が中心となって分担し講座を受け持っている。
講座内容は、SCに関する実務を中心とした新しい情報を織り込んでいる。
先日、私は横浜国立大学で「SCディベロッパー(運営者)の役割」の講義を担当した。
12月には、千葉商科大学で「地域と共生するSC」を題材に話をすることになっている。
この講座とは別に、数年前から千葉商科大学では、年に2回SC業界の状況についてお話をする機会をいただいている。

初めて大学で話をする機会を得て驚いたことは、学生諸君が、私の想像をはるかに超えて熱心であった。この印象はその後もまったく変わっていない。
千葉商科大学では、質問の時間にも活発に手が挙がる。
また、授業終了後に教室の外まで私を追いかけてきて質問する学生や、メールで質問を寄せてくる学生もいる。実に嬉しいことである。

私自身、商業界に関連する仕事を始めて8年である。
この業界に入って「こんなに面白い世界があったのか」と感激したものである。
長く携わってきた不動産開発の仕事では、用地取得から事業計画、建築設計、実行(建築)と進み、構想が現実に建物という形で実現する楽しい仕事である。
しかし、何れにせよ建物が完成すると大部分の仕事は終わりである。
貸ビルについては、テナント募集は重要であるが、入居が済めば当分の間は平穏に推移する。運営はもっぱら施設(ハード)の管理が中心なる。

ところが、商業施設(SC)では、運営に携わり「まさにオープンから開発が始まる」との実感を持った。
わずか数ヶ月で、営業不振のテナントは退店していく。
経営側としては、刻々と変化する様々な環境に対応して対策を講じていく必要がある。
運営側(店舗の賃貸側)としては、常に施設全体の集客力を増大させる不断の努力が必要である。
店舗の売り上げは、経済状況はもとより、天候、流行、ライフスタイルの変化、競合施設の動向などすべてに影響を受ける。人生と同じで、先が見えないところに面白さがある。

都市開発において、ますます商業施設のウエイトが増大してくる。
私が若い頃には、SC業界で仕事をしたいと考える学生は少なかったが、最近は人気があるようである。
私は大学で講義の機会をいただいたときに必ず最後に「SC業界は本当に面白い業界です。また若い人の感性を十分に生かせる世界です。一人でも二人でもこの業界に進む学生がいることを期待します。」と結んでいる。
不動産や流通小売の知識はもとより、都市開発、集客戦略、そしてREITの出現によるファイナンス知識など、ますます広範囲の有能な人材が必要とされている。
ぜひとも業界のレベルアップのために、若い能力のある人材を業界全体として確保し育成することに一丸となる必要を強く感じている。


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